『この地域の医療体制』はどうなるのか?

 

-これからの地域医療をみんなで考えてください-

       

 

県立 志摩病院 改革が実施されます。公設民営の総合病院になる!

県では平成18年度以降、4つの県立病院に関する改革の議論を積み重ねてきました。 平成21年度に

県立病院改革に関する基本方針』が策定され、県議会における議論及びパブリックコメントや住民説明会などを 通じて、県立病院
改革は決して先送りできない課題であることから、今後この基本方針に基づき県立病院改革を 着実に推進して
行くと議決されています。

そして、この地域にある県立志摩病院につきましては、平成22年度から23年度に指定管理者制度の導入に

向け準備作業を進め、平成24年4月を目途に指定管理者制度へ移行する改革方針が決定されました。

民間事業者を含む法人、その他の団体の中で最も適した事業者に、志摩病院の管理が代行されることにより、

地域医療の充実・住民サービス向上と経費の削減などを図るという目的があるわけです。

平成22年度、市議会では6月17日、議員総会の場で県病院事業庁から志摩病院の現状と今後の見込みについて

説明を求めましたので、皆さんに知っていただきたい主な部分を報告いたします。

指定管理者制度を導入する県立志摩病院の取り組みとは!
指定期間・指定管理状況及び管理者との協定。
  • ● 平成22年度内には指定管理者を指定する予定である。
  • ● 平成24年度から33年度までの10年間を委託する指定期間が予定されている。
  • ● 県は指定管理者が協定書に示す管理基準を満たしているのか確認し、必要があると認めたときは
  •   院内においても、維持管理及び経理の状況に関して確認を行う。
  • ● 県は志摩病院の管理業務や経理の状況について報告を求め、検査し、必要な指示を行う。
  •   また、 監査委員、包括外部監査人、個別外部監査人による監査を必要に応じて行う。

県立病院としての政策的な医療機能が実施される。

  • 臨床研修指定病院として、研修医や看護師等の受入と医療の質を高める人材育成にも取り組む。
  • ● 地域の中核病院として高度医療を提供する総合病院であること。
  • ● 総合病院としての産婦人科・周産期医療の回復と小児科・救急診療体制等の充実も図る。
  • ● この地域の救急医療機関(二次救急病院)として、時間外でも内科・外科医師各1名以上を
  •   配置する 365日24時間受入体制を回復する。
  • ● 南勢志摩医療圏における災害拠点病院として、被災者の医療救護活動の中心的な役割を担う。
  • ● 地域のへき地医療拠点病院として、離島・へき地等の地域医療に貢献する。
  • ● 地域で唯一の精神科を有する病院として、精神科身体合併症医療等も提供する。
  • ● 指定管理開始時に実現できないところは、3年以内の実現に向けた計画を示すこと。

県立病院・指定管理者の収入及び支出の主な内容。

● 病院の利用料金(診療報酬等)は指定管理者の収入となります。この他に県が支払う指定管理料は

  年間約5億700万円で指定期間中、10年間毎年支払う。

● 平成24年度以降に志摩病院で資産購入のために借りる事業債等の元利償還金や資産の

  購入価格・工事価格と、平成23年度以前の資産に係わる元利償還金等すべての2分の1

  指定管理者の負担金として支払っていただく。

現在、志摩市にある公立病院・診療所の概要 (直近)

県立志摩病院

所在地

阿児町鵜方1257

診療科目

・内科・循環器科・外科・小児科・産婦人科

・整形外科・皮膚科・泌尿器科・眼科

・耳鼻咽喉科 ・精神科・放射線科

・脳神経外科・神経内科

病床数

一般病床 250床(稼動132床/休業118床

精神病床(100床)

入院患者数

年間延73,165人  一日平均201人

外来患者数

年間延74,348人  一日平均307人

*受入救急患者数一ヶ月平均313人

医療従事者数
(253名)

医師22名・技術職39名・看護師157名
事務職14名・その他職員5名

収支の状況

平成20年度純損益▲7億9,500万円

平成21年度純損益▲8億9,800万円

平成22年度純損益▲11億1,318万円

 

市立浜島診療所

所在地

浜島町浜島1782-18

診療科目

・内科・整形外科・泌尿器科・アレルギー科

外来患者数

年間延19,767人  一日平均82人

医療従事者数

医師1名・技術職1名・看護師3名
事務職1名・その他職員1名

収支の状況

志摩市民病院会計に合算

志摩市民病院(市立)

所在地

大王町波切1941-1

診療科目

・内科・循環器科・外科・整形外科・消化器科

・リハビリテーション科

病床数

一般病床 50床 療養病床 40床
(訪問看護あり)

入院患者数

年間延29,720人  一日平均81人

外来患者数

年間延40,432人  一日平均166人

医療従事者数
(89名)

医師8名・技術職16名・看護師41名
事務職9名・その他職員12名

収支の状況

平成20年度純損益▲1億8,952万円

平成21年度純損益▲5,833万円

平成22年度純損益▲7,693万円

 

市立前島診療所

所在地

志摩町和具1066

診療科目

・内科・外科・整形外科・泌尿器科
・皮膚科・リハビリテーション科

外来患者数

年間延9,617人 一日平均39.6人

医療従事者数

医師1名・看護師3名・事務職2名

委託運営

指定管理者
(公益社団法人)地域医療振興協会

収支の状況

平成20年度純損益 +1,107万円

平成21年度純損益 +1,068万円

平成22年度純損益 +1,366万円

 

 

県立志摩病院の問題は地域医療全体の課題でもあるのです。

    ● 医師不足から、県立病院はこの地域の中核病院として、役割・機能を担うことが困難な状況である。

      地域医療機関全体が医師確保に努める必要がある。

    ● 公立医療機関は医師不足等により、大幅な収支悪化を招いているため、経営改善を図る必要がある。

    ● この地域の医療資源を有効に活用するため公立病院間の連携をこれまでより強める必要がある。

    ● 地域の患者の動向、病院間の連携の中で適正な病床規模について検討する必要がある。

    ● 病院運営や管理面で組織・人事体制の整備とともに医事・経営部門の強化を図る必要がある。

そこで県では、県立病院として維持しつつ、医師確保と運営体制の改善を図るためには「指定管理者制度」を導入し、民間の運営ノウハウを活用することで、抜本的な経営改善を行うとするものであります。

課題を解決し、この地域の医療体制の確立をめざすには!

大口市長が施政方針で発表しております。内容は

「市においてもこれまで病院統合、診療所指定管理者制度導入などを行い、経営の合理化を進めて

まいりましたが、病院を取り巻く環境は厳しい状況に変わりありません。医療提供体制の強化を図る

とともに経営健全化をめざし、市民の皆様に安心してお越しいただける持続可能な病院運営
取り組んでまいります。」ということであります。

市立病院運営にも経営改善策として、一日も早く指定管理者制度の導入を実施すべきであります。

そうすれば市長の施政方針の実現が必ずできるものと私は確信しております。

県立志摩病院だけが指定管理者制度を実施するのではなしに市立志摩市民病院等南伊勢町立

南勢病院でも指定管理者制度の導入を検討して、この地域の公立病院全体が早い段階で公設民営化

実現できれば、病院連携が充実されてこの地域で一体的な医療運営の展開が見えてくるのです。

皆様はどのようにお考えですか。地域の重大な問題であります。共に真剣に検討していきましょう!

県、中南勢地域の医療体制が 向上する!

日本赤十字山田赤十字病院が、平成23年度内の開院を目指して 伊勢市内で移転、新病院を建設中であります。
日本赤十字社に課せられた「災害救護」はもとより、中南勢地域の 中核病院として万全の整備が行われています。
新病院建設に対する 寄付金の要請が志摩市にもあり、市は平成23年度、医療施設整備 寄付金として1,500万円の
寄付を行います。

 

山田赤十字病院の概要
  ・地域災害拠点病院、(ドクターヘリ導入)三重県支部の災害救護
   拠点病院の機能充実。
  ・地域医療支援や、がん診療連携拠点病院の機能充実。
  ・周産期母子医療、小児医療の他、救急医療体制の充実。
  ・診療科目ー28科、病床数ー655床
  ・場所ー伊勢市船江1丁目(旧東洋紡績伊勢工場跡地)
  ・敷地面積約5.4万平方メートル、建物延床面積5.3万平方メートル、
   鉄筋コンクリート5階建、全体事業費223億円
  ・工期 (予定)−平成21年10月〜平成23年8月

  ・開院予定ー平成24年3月末までに開院見込み

        日本赤十字社三重県支部   支部長 鈴木英敬  
        山 田 赤 十 字 病 院      院 長 村林 紘二